春ウコンで、ガン予防と飲み方
発ガン2段階説
癌が誘発される原因として、一説に「発ガン2段階説」という説があります。
すなわち、癌のできる過程では、
第一段階でガン化のきっかけになる「発ガンーイニシェーター」(発ガン開始要素)があり、
第二段階ではガン化を促す「発ガンープロモーター」(発ガン促進要素)が作用すると考えられています。
発ガン・イニシェーターとは、細胞がガン化に向かうような遺伝子の変成を起こさせるものです。
そして、発ガン・プロモーターとは、発ガンの開始(イニシェート)を受けた細胞をガンにまで発展させていくものです。
タバコは発ガン・プロモーターとなる物質を多く含みます。
したがって、細胞中のDNA(遺伝因子)にガンを発生させうる変性を受けた発ガン・イニシェーターがあったとしても、癌を促進させる力を抑えていけば、癌には直結しないと考えられています。
たとえば、先天的に肺ガンになりやすい体質であっても、タバコを吸わなければ、発ガン・プロモーターの後押しがないためにガンにはなりにくいのです。
また、先天的にガン化の変性を受けていない細胞に対しては、多量の発ガン・プロモーターが加わったとしても、なかなかガンにはなりません。
お尻から煙が出るほどたくさんのタバコを吸うヘビースモーカーであっても、肺ガンにならない体質の人はいくらでもいます。
もし夕バコがガンを作り出す直接の原因になるものであれば、喫煙量に比例して肺ガンになる人数が決定されるはずです。
タバコは肺ガンの直接の原因ではなく、発ガン・プロモーターとして作用している可能性が大であると考えていいでしょう。
要するに、先天的に発ガンのイニシェートを受けている細胞に対して、発ガン・プロモーターが作用してはじめて、正常な細胞がガン細胞に変性してガン化か進むのではないかと考えられています。
なお、タバコの煙に含まれるベンゾピレンなどを発ガン・イニシェーターと見なす向きもありますが、タバコは発ガン・プロモーターを多く含んだ嗜好品です。
発ガン・プロモーター抑制
誰だって癌になんかなりたくありませんが、なにはともあれ先天的にガン化のイニシェートを受けた細胞を生まれ持っている人は、遺伝子治療をするなどして、変性された細胞を処置しないかぎり、発ガン・イニシェーターを防止する術はありません。
しかし、実際問題として、遺伝子治療には難しい問題がたくさん残されていて、現段階では医学界といえども安易に手をつけることができません。
したがって、癌を予防したいのであれば、現時点では研究が発ガン・プロモーター抑制に頼ってガン化を食い止める方向に進まざるを得ないのです。
そこで、医師や薬剤師がこぞって発ガンープロモーター抑制を持つ薬物を捜し求めるようになっていますが、昨今いくつかの生薬に発ガンープロモーター抑制作用が含まれていることがしだいに判明してきました。
実際、生薬の中には発ガン・プロモーター抑制を持っている植物がいくつか認められています。
そのうち、最も有効な薬理作用を有していると見られている生薬がアシタバですが、またイヌトウキにも強い発ガンープロモーター抑制が含まれていることがわかっています。
そしてまた、春ウコンにも発ガンープロモーター抑制があることが証明されています。
したがって、発ガン・プロモーター抑制効果を発揮すると考えられている春ウコンを常用すれば、ガンになりにくい体質になると言えましょう。
ウコンはガンの治療だけに使うものではなく、むしろ発ガン・プロモーター抑制として予防に、特におすすめの生薬です。
飲み方の目安としまして、一般的に入手できる粉末タイプ、もしくは粒タイプで一例をご説明いたします。
1日に服用する春ウコンの量は重さにして10g程度を1日3回に分けて、朝昼晩の食前に飲めばよく、あるいは朝と夜の2回に分けて飲んでもかまいません。