フコイダン

海藻類に含まれるフコイダンと、他の成分の効果・効能まとめ

pic_g035_r

フコイダン

フコイダンとその特徴

昆布やワカメ、ヒジキ、モスクなど、海藻類に含まれるヌルヌル、ネバネバとした物質で、フコースと呼ばれる単糖を主成分にする多糖類です。

多糖類とは単糖がいくつも複雑に結合した物質で、食物繊維の一種でもあります。

フコイダンの大きな特長は、多糖類と硫酸基が結合していることにあります。

硫酸基とはヌメリのもとになる成分で、褐藻類の乾燥を防ぎ、外面の傷を修復する機能が認められています。

フコイダンの効能

主に、ガンに対して有効であるとされています。

体内で発生したガン細胞をアポトーシス(細胞の自殺)に導くほか、免疫機能の活性化、ガンの血管新生の抑制などが報告されています。

1996年に開催された「日本癌学会総会」で、フコイダンによるガン細胞のアポトーシス作用が発表されて以来、新たなガン療法のひとつとして注目が集まっています。

その他には、免疫機能を調整するため、アトピー性皮膚炎や喘息の改善効果が見込めるほか、人体に害を及ぼす物質を体外に排泄する働きがあります。

たとえば、アルツハイマー病は体内のアルミニウムの蓄積が関係しているといわれていますが、フコイダンはアルミニウムと結合して体外に排泄する働きがあります。

また、鉄は体内で過剰に蓄積されると、発ガン性物質である脂肪酸の過酸化物となりますが、フコイダンは過剰な鉄と結合して体外へと排泄させてしまうのです。

このような過剰物質の排泄機能により、これらを原因とする疾病の予防にも効果があるのです。

フコイダンの種類

フコイダンはフコースという単糖を主な成分とした多糖類ですが、現在のところ、その他の単糖やセルロースと結合した5種類のフコイダンが確認されています。

F-フコイダン
フコースだけのフコイダン

U-フコイダン
グルクロン酸とマンノース、フコースが結合したフコイダン

G-フコイダン
ガラクトースとフコースが結合したフコイダン

L-フコイダン
アルギン酸とグルクロン酸、セルロースが結合したフコイダン

GA-フコイダン
アルギン酸とグルクロン酸、セルロースが結合したフコイダンで、昆布の仮根特有のもの

また、同じ海藻類であっても、含まれるフコイダンの種類は異なり、オキナワモズクにはUフコイダンが大量に含まれています。

しかし、F-フコイダンやG-フコイダンは昆布特有のフコイダンであるため、ほとんど含まれていません。

また、GA-フコイダンはL-フコイダンと同じ成分で構成されていますが、その含有量は異なり、昆布仮根だけに含まれるフコイダンであることがわかっています。

癌(ガン)とフコイダン

米国立癌研究所(NCI)ではヽ抑制率30%以上の物質を抗腫瘍活性が有効と判定していますが、マウスを使用した実験によると、L-フコイダン、GA-フコイダンの投与で70%以上の抗腫瘍活性が認められました。

昆布仮根だけに含まれる特異なステロール酸化体を、試験管内で培養した乳ガン細胞(MGF-7)に投与したところ、活性成分がガン細胞の増殖を抑えることがわかり、これを実際の乳ガン患者から採取・培養したガン細胞に投与すると、乳ガン細胞は2日で死滅してしまいました。

このことにより、昆布仮根のステロール酸化体が乳ガン細胞の増殖を抑制し、死滅させることが発見されたのです。

海藻類に含まれるその他のすばらしい成分

食物繊維の効果

海藻類にはフコイダンのほか、アルギン酸と呼ばれる食物繊維も大量に含まれています。

アルギン酸は腸内で塩分(ナトリウム)と結合して体外に排泄する働きのほか、悪玉コレステロール(LDL)や過剰な糖分とも結合して排泄するため、高血圧や動脈硬化、高脂血症、糖尿病を予防・改善します。

また、同様にダイオキシンなどの発ガン物質も吸着して排泄する作用があります。

昆布仮根にはアルギン酸を含む食物繊維が昆布の1.2~2倍も含まれているのです。

食物繊維の体内における働き

・ガンの予防・改善
・腸内環境の改善→腸管免疫の改善
・便秘の解消
・高血圧の改善
・発ガン性物質・環境汚染物質の吸着・排泄促進
・悪玉コレステロールの吸着・排泄促進
・動脈硬化の予防・改善
・肥満の予防・改善
・糖尿病の予防・改善

ミネラル類の効果

ミネラルは健康を維持するためには欠かせない栄養素ですが、海藻類に含まれるミネラル類は以下のような作用を及ぼします。

カリウム
血中ナトリウムの排泄作用
→高血圧の改善

亜鉛
コーフーゲンの合成と味覚調整作用
→傷の再生作用および味覚障害の改善

マンガン
骨の発達や糖質、脂質の代謝促進作用
→腰痛および糖尿病の改善


赤血球の増加作用
→貧血の改善


メラニン色素の生成作用
→白髪の防止、血色不良の改善。また、銅が不足すると、動脈硬化を引き起こす。

クロム
インシュリンの分泌促進作用
→糖尿病の改善

モリブデン
プリン体の代謝促進作用
→痛風や高尿酸血症の改善

セレン
水銀やカドミウムなどの重金属を解毒する作用
→発ガン予防

フコイダン


フコイダン

-フコイダン